UnifyMeshNormals
UnifyMeshNormalsコマンドは、メッシュオブジェクトの面の法線の方向を統一します。
これは、ラピッドプロトタイプ印刷のためにメッシュを修復するのに便利です。
- STL/SLAプリンタの中には、メッシュに多くの長い薄いファセットが含まれている場合に問題が生じるものがあります。これらのファセットはプリンタの速度を遅くしたり、好ましくない結果を生み出したり、プリンタのメモリ不足を引き起こすことがあります。
- MeshRepairコマンドを使うと、STL/SLA印刷のためにメッシュを整えることが可能です。
操作手順
- 単一の結合されていないメッシュをします。
メッシュオブジェクトの面の法線の方向を統一します。
UnifyMeshNormalsコマンドは、メッシュオブジェクトのサーフェス法線がすべて同じ方向に向くように変更します。3D Studioのファイルをエクスポートする際にメッシュオブジェクトを最適化するのに便利です。ビュー > 表示モードのオプションを使用すると、面の裏と表を異なる色で表示できます。これによって法線の方向を統一する必要があるかどうかをチェックすることができます。
メモ
- UnifyMeshNormalsを実行後、メッシュに何も変わった様子がない場合は、メッシュを分解してください。法線を修正し、メッシュを再結合してください。
- ポリゴンの法線には、頂点法線と面法線の2つのタイプがあります。
- すべてのポリゴンには面法線がありますが、頂点法線がないポリゴンメッシュもあります。例えば、3DMや3DS以外の形式でインポートしたポリゴンメッシュ、メッシュプリミティブ、3DFaceオブジェクトには頂点法線はありません。
- 一般的には、ポリゴンの頂点の順序が面法線の方向を決定します。頂点の順序は時計周りか反時計周りのはずです。右手の法則を使って頂点から法線方向が分かります。
- UnifyMeshNormalsコマンドは、ウェルドされたポリゴンメッシュのすべてのポリゴンの頂点の順序を同じにしたい場合に主に使用します。
例
- 穴のあるSTLファイルをインポートします。
- メッシュの穴を埋めます。
- すべての頂点がウェルドされるようにウェルドの角度を180に設定してメッシュをウェルドします。
- UnifyMeshNormalsを使用します。
- 片面のレンダリングをオンにして、メッシュの法線が外側と内側のどちらを向いているかをチェックするためモデルをシェーディング表示します。
メッシュの内側が見える場合、法線方向が間違っています。
- 必要に応じてFlipコマンドでメッシュの法線方向を反転します。
- 任意の形式でエクスポートします。
次もご覧ください。
メッシュオブジェクトを編集する
MeshRepairコマンドでは、多くのメッシュクリーンアップ関係コマンドが1つのダイアログに統合されています。
ホワイト・ペーパー: Scan, Cleanup, Remodel
Rhino 8 for Mac © 2010-2024 Robert McNeel & Associates. 29-4-2024