GL Transmission Format (.glb, .gltf) インポート/エクスポート

glTF (Graphics Language Transmission Format)は、ロイヤリティフリーのオープンソースのファイル形式です。これは、3Dシーンやモデルをやり取りするための標準として、Khronos Groupによって開発されました。Rhinoは.glbと.gltfの2つのglTF形式を開いて保存します。.glbは.gltfのバイナリ形式です。Rhino はメッシュと点群をglTFファイルに保存します。マテリアルとテクスチャをファイルに埋め込むことができます。

glTFファイル形式についての詳細

インポート

ファイルを開く、インポート、インサートするには

  1. ファイルメニューの開くインサート、またはインポートをクリックします。

  2. ダイアログボックスで、サポートされているタイプのファイルを選択します。
  3. 開くをクリックし、設定を行います。
    3dm以外のファイルを開いてモデルを保存すると、ファイル名はデフォルトの3dmファイル名になります。

エクスポート

Rhinoのモデルを名前を付けて保存、またはエクスポートするには

  1. ファイルメニューの選択オブジェクトをエクスポートまたは名前を付けて保存をクリックします。
  2. ダイアログボックスのファイルの種類リストに現在サポートされているファイル形式が表示されます。
  3. ファイルの種類ボックスでサポートされているファイルの種類を選択します。
  4. ファイル名ボックスでファイル名を選択またはタイプします。
  5. 何を保存するのかを指定します。
  6. オプション

    簡易保存

    レンダリングメッシュを取り除くと、ファイルが小さくなりますが、次にファイルを開いた時、シェーディング、レンダリングの速度は遅くなります。

    ジオメトリのみを保存

    ジオメトリオブジェクトのみを保存します。レイヤマテリアルプロパティ注記、または単位設定は保存されません。これはオブジェクトをエクスポートするのに似ています。新しいファイルが作成されますが、それはアクティブなRhinoのモデルにはなりません。

    テクスチャを保存

    マテリアル、環境、デカールによって使用されている外部テクスチャをモデルに埋め込みます。

    プラグインデータを保存 オブジェクトやドキュメントにプラグインアプリケーションによって添付されているデータを保存します。
  7. エクスポートの設定変更ができる場合は、オプションボタンを使用してエクスポートの設定を指定します。
  8. メッシュのファイル形式は、指定のメッシュオプションまたはドキュメントのレンダリングメッシュの設定を使用して、NURBSサーフェスをメッシュとしてエクスポートします。

glTFエクスポートオプション

形式

RhinoのZをglTFのYにマップ

glTFはY-UPの3D形式です。このオプションは、RhinoのモデルをX軸を中心に-90度回転します。従って、モデルの上方向はglTFファイルで同じになります。

マテリアルをエクスポート

オブジェクトで使用されているマテリアルをエクスポートします。マテリアルはPBRマテリアルに変換されます。メタリック-粗さのPBRマテリアルのみを使用すると、glTFファイルをプラットフォーム間で一貫してレンダリングできます。Rhinoは、拡張機能を使用して、より多くのマテリアル属性をglTFに保存できます。glTFビューアとダウンストリームのアプリケーションは、それらのマテリアル属性を読み取るために同じ拡張機能をサポートする必要があります。

マテリアルセットのないオブジェクトに表示色を使用

デフォルトのマテリアルを使用するオブジェクトは、表示色をマテリアル の色としてエクスポートします。それ以外の場合は、白いマテリアルがオブジェクトに割り当てられます。

背面を省略

オブジェクトを背面から見ると透明になります。

レイヤをエクスポート

オブジェクトのレイヤの情報をエクスポートします。

すべてのglTFビューアとダウンストリームアプリケーションがglTFファイルからのレイヤの読み取りをサポートしているわけではありません。

メッシュ

NURBSサーフェスはドキュメントのレンダリングメッシュ設定を使用してエクスポートされます。

曲線パイプが有効になっていない場合、線/ポリラインは線/ポリラインとしてエクスポートされます。有効になっている場合は、代わりに曲線パイプのメッシュがエクスポートされます。他のタイプの曲線はエクスポートされませんが、それらの曲線パイプのメッシュはエクスポートされます。

SubDメッシュ処理
制御ネットを使用

SubDをフラットモードでメッシュとしてエクスポートします。それ以外の場合は、SubDを指定された細分化レベルのメッシュに変換します。

細分化レベル

スライダは、SubDをメッシュに変換するためのアダプティブメッシュ生成レベルを制御します。

テクスチャ座標をエクスポート

glTFファイルのオブジェクトにRhinoと同じようにテクスチャを表示します。

頂点法線をエクスポート

メッシュの頂点法線を Rhino内と同じようにエクスポートします。それ以外の場合は、頂点法線がリセットされます。

Rhinoのスムーズシェーディンがあるメッシュ球を、頂点法線をエクスポートを有効にした状態 (左) と無効にした状態 (右) でエクスポート
開いたメッシュをエクスポート

オブジェクトが開いているか閉じているかに関係なくエクスポートします。それ以外の場合は、閉じたオブジェクトのみがエクスポートされます。

開いたメッシュをエクスポートが無効の場合、左側の開いた直方体はエクスポートされません。
頂点色をエクスポート

メッシュの頂点に埋め込まれた状態で色情報をエクスポートします。それ以外の場合は、頂点の色が削除されます。

テクスチャのあるメッシュ (左)、頂点の色があるメッシュ (中央)、テクスチャと頂点の色がないのメッシュ (右)

ComputeVertexColorsコマンドは、メッシュ頂点のテクスチャの色を頂点の色に変換します。RebuildMeshコマンドには、メッシュから頂点の色を削除するオプションがあります。

圧縮

Draco圧縮を使用

Draco圧縮を有効にすると、 glTF形式のファイルサイズを削減できます。Dracoは、3Dジオメトリ圧縮用のオープンソースライブラリです。Draco圧縮は、 glTFの拡張機能です。通常、glTFビューアとダウンストリームアプリケーションによってサポートされます。

Draco圧縮についての詳細

Draco圧縮のレベル

3Dジオメトリの圧縮レベルを1から10で指定します。

Dracoの量子化ビット

位置、法線、およびテクスチャ属性を量子化するためのビット数を設定します。通常、量子化値が大きいほど、圧縮率が高くなります。同時に圧縮速度も遅くなります。多くの場合、値を約11に設定すると、目立った質の変化は生じません。

位置

位置属性の量子化値です。

法線

頂点法線属性の量子化値です。

テクスチャ

テクスチャ属性の量子化値です。

常にこれらの設定を使用。今後このダイアログを表示しない。

現在の設定を保存し、ダイアログの表示をオフにします。

メッセージを再びオンにするには

参照: ResetMessageBoxesコマンド

 

 

 

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