Initial Graphics Exchange Specifications (.iges) インポート/エクスポート |
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Initial Graphics Exchange Specification (IGES)は、情報のデジタル的な交換を可能にする、ベンダーニュートラルデータ形式(中間ファイル)を定義します。
インポート |
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ファイルを開く、インポート、インサート、ワークセッションファイルとして追加するには
開くダイアログボックスで、サポートされているファイル形式を選択します。
インポートの設定変更ができる場合は、オプションボタンを使用してエクスポートの設定を指定します。
開くボタンをクリック、またはEnterキーを押します。
メモ:3dm以外のモデルが開かれた場合、タイトルバーには開かれたモデルの名前が表示されます。モデルが最初に保存される際、そのモデル名がファイル名として使用されます。
Troubleshooting IGES Files with Rhinoceros
エクスポート |
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Rhinoモデルとして保存またはエクスポートするには
ファイルメニューの選択オブジェクトをエクスポートまたは名前を付けて保存をクリックします。
ダイアログボックスのファイルの種類リストに現在サポートされているファイル形式が表示されます。
ファイルの種類ボックスでサポートされているファイルの種類を選択します。
ファイル名ボックスでファイル名を選択またはタイプします。
何を保存するのかを指定します。
エクスポートの設定変更ができる場合は、オプションボタンを使用してエクスポートの設定を指定します。
選択したファイルの種類がメッシュオブジェクトのみを作成する場合、ポリゴンメッシュオブジェクトダイアログボックスでメッシュの設定を指定します。
インポートに関するメモ
RhinoがOpenコマンドを使ってIGESファイルを読み込む際、 Rhino単位はIGESファイル単位に設定され、Rhinoのシステム許容差はIGESファイルの許容差に設定されます。ただし、IGESファイルの許容差設定がランダムに指定された場合もあるので、Rhinoで許容差が大き過ぎたり、小さ過ぎたりしないよう調整が行われます。
Importコマンドを使ってIGESファイルを読み込む際、Rhinoのシステム許容差が変更されることはありません。ランダムに指定されたIGESトリムを再構成するための許容差が自動的に計算されますが、それは必ずRhinoのシステム許容差と同じかそれより小さくなります。IGES単位とRhino単位が合わない場合、メッセージが表示され、インポートするIGESジオメトリを現在のRhino の単位システムに合うようスケール変更するかどうかのオプションが与えられます。
ポリゴンメッシュはIGESファイルにエクスポートされません。
IGESは、ASCII文字の32から127までの印刷可能なサブセットのみをサポートします。これにより、レイヤ名はアメリカの文字セットにない文字が最初に使用されている場所で切られます。
必要のないノットは、インポートされる曲線から、その曲線に同一のジオメトリとパラメタリゼーションがある場合、取り除かれます。
IGESエクスポートオプション
常にこれらの設定を使用。今後このダイアログを表示しない。
現在の設定を保存し、ダイアログの表示をオフにします。
メッセージを再びオンにするには
IGESエクスポート詳細オプション
ターゲットのソフトウェアで必要条件を合わせられるように、予め定義されているIGESタイプを指定します。
クリックすると、既存のIGESタイプをカスタマイズ、または新規のIGESエクスポートタイプを作成できます。
作成者 / 会社名 / 送信者の製品ID / 受信者の製品 ID
IGESファイルにはファイルの著作情報表示に使用することができるテキストフィールドがあります。
IGES許容差
一般的に、IGES許容差はRhinoの単位変換リストにある使用可能な絶対許容差設定と一致していなければなりません。
IGES許容差はジオメトリの正確さに対して影響を与えません。
IGES単位
IGESエクスポートで使用する単位です。
IGESファイルにRhinoの注記を含む
ここにチェックマークを付けると、IGESの開始セクションでメモを保存します。チェックマークを付けないと、開始セクションは空白行になります。
レンダリング色をIGES要素色として使用
ここにチェックマークを付けると、IGES要素の色として、オブジェクトのレンダリングの色を使用します。チェックマークを付けないと、オブジェクトのレイヤカラーがIGES要素の色として使用されます。
常にこれらの設定を使用。今後このダイアログを表示しない。
現在の設定を保存し、ダイアログの表示をオフにします。
メッセージを再びオンにするには
エクスポートに関するメモ
ソリッドモデラには2つのタイプ、SurfacesとSolidsが使用できます。Surfacesタイプはこのようなアプリケーションに単一サーフェスをエクスポートする場合に使用するとよいでしょう。Solidsタイプはエクスポートしてから再び結合したいものをエクスポートする場合に使用するとよいでしょう。
全般
名前
IGESタイプの名前をタイプします。
IGESバージョン
IGESバージョン5.2または5.3のいずれかを選びます。
これらのバージョンの違いは、5.2は2桁で年数を保存し、5.3 は4桁で保存する点です。
テキストファイル形式
MS-DOS、Unix、MacOSのいずれかのスタイルラインエンディングを選びます。
Windows (CRLF)
Mac OS X Unix (LF)
Mac OS 9 (CR)
スケール
スケール IGESタイプに応じたデフォルトのスケール変更係数を設定します。値は0より大きくなければなりません。たいていの場合、この値は1が適当です。
点と曲線
点オブジェクト
116 (別々の点)
点を個々のIGES点要素としてエクスポートします。
106-2 (レイヤ点セット)
点を1つの点セットとして1つのレイヤにエクスポートします。
最大次数
制限なし
3
次数が3より大きいNURBS曲線すべてが非有理3次式で指定したIGES許容差に近似されます。
5
次数が5より大きいNURBS曲線すべてが非有理5次式で指定したIGES許容差に近似されます。
複合曲線を単一Bスプラインとして
2つ以上のBスプラインからできた曲線はIGES102(複合曲線)要素またはIGES126要素としてエクスポートすることができます。
可能な場合に単純な要素を使用
この設定を使用して線や円弧、円(IGES許容差内で)のNURBS 曲線をIGES線、IGES円弧、IGES円としてエクスポートします。
有理曲線をフィット
この設定で、すべての有理曲線(曲線オブジェクトやトリム曲線)が非有理3次式を使ってIGES許容差が特定する許容差に近似します。
結び目ノット
この設定を使って、周期的なNURBS曲線を結び目ノット(Clamp end knots)のあるNURBS曲線としてエクスポートします。
サーフェス
ソリッド
別々のサーフェス
184
186 (多様体BRep)
402-7 (順番の付いていないグループ)
ポリサーフェス
別々のサーフェス
402-7 (順番の付いていないグループ)
サーフェス
143
144
128 + 3D トリム曲線
IGES 128とは、トリムされたサーフェスすべてをトリムされていないサーフェスとしてエクスポートすることを意味します。
可能な場合に単純な要素を使用
この設定で、平面のNURBSサーフェス(IGES許容差として指定された許容差での)はIGES平面またはIGESトリム平面としてエクスポートされます。
有理サーフェスをフィット
この設定で、有理NURBSサーフェスが非有理3次式を使って、 IGES許容差が特定する許容差に近似します。
結び目ノット
この設定を使って、周期的なNURBSサーフェスを結び目ノット(Clamp end knots)のあるNURBSサーフェスとしてエクスポートします。
閉じたサーフェスを分割
円柱のような閉じているサーフェスの場合、IGESファイルではそのサーフェスは2等分されます。トーラスのようにサーフェスが2つの方向に閉じられている場合、IGESファイルではそのサーフェスは4等分されます。
両極性サーフェスを分割
球のようにサーフェスの両端に極がある場合、サーフェスは分割され、各々のサーフェスが1つの極をもつようになります。
IGESタイプ
現在定義されているIGESタイプの一覧を表示します。
IGESタイプ詳細ダイアログボックスを開きます。
IGESタイプ詳細ダイアログボックスを、現在選択されているIGESタイプからの設定で開きます。
IGESタイプ詳細ダイアログボックスを、編集のために現在選択されているIGESタイプからの設定で開きます。
現在選択されているIGESタイプを削除します。
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ReadEveryIGESEntityコマンド
タイプに関係なくすべてのIGES要素をインポートします。
操作手順
問題のあると思われるIGESファイルを開きます。
IGESファイルにジオメトリが少しでもあれば、Rhinoにインポートされます。ただし、使えないジオメトリも多数インポートされる可能性があるので、その中から必要なものだけを探し出す必要があります。
ReadEveryIGESEntityコマンドは次回読み込むIGESファイルのみに影響します。このような一連のコマンドなら、
open alpha.igs
ReadEveryIgesEntity
open beta.igs
open gamma.igs
Rhinoはすべての要素をbeta.igsファイルのみから読み込もうとします。
Rhinoは通常、alpha.igsとgamma.igsファイルからジオメトリとして指定されている要素のみを読み込みます。
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IGESStudyコマンド
IGESディレクトリのどの部分を解析するか制限することで、 IGESファイルの特定の要素を調査します。
このコマンドは、IGESデータファイルの構造をよく知っている方向けです。このコマンドについては、テクニカルサポートはありません。IGESStudyコマンドは、大きなIGESSファイルを部分毎に詳しく調べたい上級ユーザー向けです。このコマンドを使用するには、IGESファイルの構造の詳しい知識が必要です。
背景
IGESファイルの各エントリには、ディレクトリエントリ(Directory Entry - DE)があります。DEに格納された情報は、対応する IGES要素(曲線、サーフェス、ソリッド、色、レイヤ名等)が読み込まれるかどうかを決定します。IGESファイルの要素をすべて盲目的に一番上の階層のジオメトリとして読み込まない重要性を理解するには、この操作を行ってみてください。
操作手順
BooleanUnionコマンドを使用して、直方体、トーラス、球から多面ソリッドを作成します。
ソリッドをIGESファイルにエクスポートします。
IGESファイルを読み込み直します。元のモデルを分解したものが得られます。
読み込んだばかりのすべてのものを削除します。
ReadEveryIGESEntityコマンドを実行します。
IGESファイルを再度読み込みます。多くの余分な曲線やサーフェスが得られます。
ステップ6で得た余分な曲線やサーフェスは、トリムサーフェスを作成するのに必要な情報です。これらの曲線やサーフェスは、 IGESリーダーが、対応する要素を一番上の階層のオブジェクトの一部としてフラグしたDE情報を無視したためステップ6でインポートされました。ReadEveryIGESEntityコマンドは、ユーザーが構成部品としてフラグされた一番上の階層と考える重要なオブジェクトがあるIGESファイルから情報を得る最後の手段として使用されます。
コマンドの使用例:
読み込んだIGESファイルの何かの情報が破損しているように見えたとします。最初に調べる必要があるのは、破損オブジェクトのDEです。IGESStudyコマンドを実行し、ラベルオプションをオンにします。
IGESデバッギングオプション (DEテスト=オフ 最初のDE=1 最後のDE=0 すべての要素を読み込み=オフ ラベル=オン)
IGESファイルを再度読み込みます。今回は、読み込まれたそれぞれのオブジェクトのRhinoの名前がDE Nと設定されます。"N"は奇数です。IGESファイルのディレクトリエントリは、1、3、5、7、などと付けられます。問題のあるオブジェクトを選択し、DEのリストを作成します。13、137、及び9025が問題のあるオブジェクトだったとしましょう。
IGESStudyコマンドを使用して、今度は問題のある要素だけを1 度に1つづつ読み込みます。
IGESデバッギングオプション (DEテスト=オン 最初のDE=13 最後のDE=13 すべての要素を読み込み=オフ ラベル=オン)
DE 13に問題があることが確実に分かりました。IGESファイルを見て(テキストエディタまたはIGESure等のプログラムで)、DE 13ファイルがどうあるべきかを確認します。要素について理解している場合、IGESStudyコマンドを使用すると、要素を作成するのに使用された構成要素を読み込むことができます。例えば、ベースのサーフェスとトリム曲線を見て、何が起こっている可能性があるのかを見ることができます。このことを行っている内に、読み込む必要のある要素を見つけることができます。IGESStudyコマンドを使用すれば、ファイルの一部分をまとめて読み込むことができます。例えば:
IGESデバッギングオプション (DEテスト=オン 最初のDE=123 最後のDE=199 すべての要素を読み込み=オン ラベル=オン)
DE番号が 123から199の間のすべてのエントリを読み込みます。一番上の階層の要素だけを読み込みたい場合は、すべての要素を読み込み=オフ=にしてください(すべての要素を読み込み=オフ)。
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ReadEveryEntityコマンド
コマンドラインまたはスクリプトから、IGESインポート、エクスポートの際の、RhinoのレイヤとIGESの階層の一致をコントロールします。
IGESの"階層"とは、Rhinoのレイヤのようなものです。ただし、 IGESの階層は、テキスト名の代りに番号を識別子(identifier)として使います。IGESをデータ交換に使用する製品にレイヤ基準がある場合、Rhinoのレイヤ名とIGESの階層番号間の一致を定義することが必要です。Rhinoにはレイヤと階層を一致させる機能があります。
RhinoのレイヤとIGESの階層の一致をさせるには:
次の例のようにテキストファイルを作成します。
;IGES level translation rules
[3Stooges]
"Default" = 0
"Larry" = 13
"Curley" = 7
"Moe" = 32000
[FruitStand]
"Default" = 0
"Orange" = 9876
"Apple - Delicious" = 13
"Apple - Granny Smith" = 7232
"Grape" = 1
このファイルは、IGESエクスポート時にRhinoのレイヤをIGESの階層番号に変換する際と、IGESインポート時にIGESの階層番号をRhinoのレイヤに変換する際のルールを定義します。
この例では、Rhinoのレイヤ - IGESの階層一致のルール(フレーバー)に"3Stooges"と"FruitStand"の2つのセットを定義しています。
操作手順
作成したマップファイルを選択します。
フレーバーオプションを選択します。
例えば、ファイルの名前が"iges_level_mapping.txt"で、 "FruitStand"タイプを使用したい場合、フレーバーオプションをFruitStandに設定します。
フレーバーオプション
レイヤマッピング
フレーバー
ファイル
メモ
通常、Rhinoの"デフォルト"レイヤをIGESの階層0に一致させるのが理想的です。ただし、必ずこうしないといけない訳ではありません。
このファイルに複数のフレーバーを含めることは可能です。フレーバーは角括弧([])に囲まれ、次のような行が後に続く名前を持っています。
"
Nは、正の整数(0、1、2、3、... )です。
Rhinoのレイヤ名は2つの引用符の間に現れます。
各フレーバーは、空白の行で終わります。
スペースとタブは無視されます。
セミコロン(;)で始まる行は無視されます。
インポートされたIGESファイルに規則のセットにない階層番号が含まれており、IGES階層名がない場合、その階層は自動的に"IGES_LEVEL_N"というレイヤにインポートされます。
エクスポートされたRhinoのレイヤ名が規則のセットにない場合、IGESの階層番号は自動的に選択されます。