正確なモデリング

通常、マウスをドラッグするとカーソルはアクティブなビューポートの作業平面上を移動します。作業平面を変更するには、カーソルを別のビューポートへ移動するだけです。

カーソルの移動は、次のようないろいろな方法で拘束することもできます:

距離拘束

次の点を1つ前の点からある一定の距離に拘束します。

1つの距離に拘束するには

増分距離に拘束するには

距離拘束を使用して線を作成する

  1. Lineコマンドを開始し、線の1点目を配置します。
  2. 直線の終点のプロンプトで、4とタイプし、Enterを押します。
    次の点は1つ前の点から4単位離れたところを周ります。
  3. 次の方法で方向を決定します。

    1. クリック。

    2. 右クリックまたはEnterを押す。

    3. <角度とタイプし、Enterを押して、クリック。

角度拘束

次の点の位置が1つ前の点に対して指定された角度で拘束されます。

角度に拘束する

角度拘束を使用して線を作成する

  1. Lineコマンドを開始し、線の1点目を配置します。
  2. 直線の終点…のプロンプトで、<20と入力します。
    線は1つ前の点から20度の角度増分で拘束されます。
  3. クリックして点を配置するか、距離をタイプしてEnterキーを押します。

距離と角度拘束を一緒に使用

距離と角度拘束は一緒に使用することもできます。

距離と角度拘束を一緒に用いるには

距離と角度拘束を使用して線を作成する

  1. Lineコマンドを開始し、線の1点目を配置します。
  2. 直線の終点…のプロンプトで、@5<45またはr5<45とタイプします。
    線は、1つ前の点から5単位、最初の点から角度45度で作成されました。

方向ロック(Tabキー)

Tabキーを押すと、カーソルの動く方向をロックすることができます。

方向ロックを使用するには

方向ロックを使用して線を作成する

  1. Lineコマンドを開始し、線の1点目を配置します。
    オブジェクトスナップを使用して別のオブジェクト上の特定の位置にスナップします
  2. Tabキーをタップします。
    マーカーの動きが、始めの点とTabキーをタップした時にマーカーがあった位置を結ぶ線上に拘束されました。
    グリッドスナップがオンで、直交モードがアクティブの場合、方向ロックはグリッド線にスナップします。

ヒント

円ロック(Tabキー)

Tabキーを2回タップすると、円トラッキングモードに設定されます。カーソルは、最後にピックした点とTabキーがタップされた時の3Dマウスの位置で定義される線にロックされる代わりに、最後にピックした点の位置(中心)とTabキーをタップした位置で定義される半径で円上にロックされます。

円ロックを使用するには

SubDの表示のトグル (Tabキー)

コマンドを実行していない状態、またはコマンド実行中の状態で方向の選択を求められていない場合、Tabキーを押すと、モデル内のすべてのSubDオブジェクトがフラットモードとスムーズモードの間で切り替わります。

SubDDisplayToggle

すべてのSubDオブジェクトの表示をスムーズとフラットモード間で切り替えます。

昇降モード

作業平面上の点の上または下の与えられた距離の点を指定します。

Ctrl + 左マウスクリック

昇降モードを使って曲線を作成する

  1. Curveコマンドを開始して1点目を配置します。
  2. 次の点...のプロンプトで、Perspectiveビューポートの別の点をクリックします。
  3. 次の点...のプロンプトで、Ctrlを押しながらPerspectiveビューポートの点をクリックします。
  4. Perspectiveビューポートでカーソルを移動してみてください。
    白いトラッキングラインが表示され、マーカーの動きが作業平面に垂直に拘束されたことが分かります。クリックして点を選択します。他のビューポートでのマーカーの位置を確認してください。

昇降モードを使ってオブジェクトを作業平面に垂直にドラッグする

  1. 移動するオブジェクトを選択します。
  2. Ctrlを押しながら、選択セットをクリックしてドラッグします。
    ピックした点と、選択セットの新しい位置を表すマーカーを結ぶトラッキングラインが表示されます。
  3. 左マウスボタンを放してオブジェクトを配置します。

間違って昇降モードを有効にした場合、オフにする方法

  1. 昇降モードをオンにした後に、Ctrlを押したまま左マウスボタンを再度クリックします。
  2. 場所の選択を続けます。
    他の場所で昇降モードが使えます。

角度拘束と昇降モードの使用例

  1. Lineコマンドを開始し、線の1点目を配置します。
  2. 直線の終点…のプロンプトで、直線の終点位置へマウスを移動します。
  3. Ctrlを押しながらクリックして、昇降モードをアクティブにします。
  4. Ctrlを離して<30とタイプし、Enterを押します。
    線は、作業平面に30度の角度で、昇降モード線の終点まで作成されました。

昇降モードのその他の使用法

複数の昇降モード

  1. Ctrlを押してクリックし、昇降モードを開始します。
  2. ビューポートを変更して、Ctrlを離し、再度クリックします。
    昇降モードが新しい作業平面に対して開始されます。

昇降モードのキャンセル

  1. Ctrlを押してクリックし、昇降モードを開始します。
  2. Ctrlを放し、Ctrlを再度押して、またクリックします。

方向ロックからの昇降モード

コマンドで3D点を使用できる際のみ方向ロックからも昇降モードを有効にできます。

メモ

点フィルタ

点フィルタを使うと、複数の異なる点から個のX、Y、Z座標値を抽出して新しい合成点を作成することができます。

点フィルタで他の座標値を一時的に無視して一度に1つの座標値のみを指定することができます。点フィルタとオブジェクトスナップを併用すれば、既存のオブジェクトから正確な座標値を抽出して新しい点を配置できます。

最初の値を指定してから、他の値を指定するためのプロンプトが続いて表示されます。

点フィルタは3D入力が許される場合のみ機能し、1つの点フィルタで操作を始めてから、途中で他の点フィルタに切り替えて適用することはできません。

使用可能なフィルタ:

.x

.y

.z

.xy (.yx)

.xz (.zx)

.yz (.zy)

.wx

.wy

.wz

.wxy (.wyx)

.wxz (.wzx)

.wyz (.wzy)

フィルタを使用して点を作成する

線の右の端点のX座標と左の端点のY座標を使って3つ目の点を配置する例です。

  1. Pointコマンドを開始します。
  2. 点オブジェクトの位置のプロンプトで、.xとタイプします。
  3. X座標指定のプロンプトで、端点オブジェクトスナップを有効にして線の右の端点を選択します。
  4. これで点のX座標値が曲線の右端で指定されます。
  5. 点オブジェクトの位置のプロンプトで、.yとタイプします。
  6. Y座標指定のプロンプトで、端点オブジェクトスナップを有効にして線の左の端点を選択します。
    これで点のY座標値が曲線の左端で指定されます。
  7. 点オブジェクトの位置のプロンプトで、ピックして点を配置します。
    X座標値フィルタを指定した場合、新しい点の座標値は1番目の点のX座標値と、2番目の点のY、Z座標値と同じになります。

数値の入力

距離、角度、そして点座標の入力に数値を用います。

数値、角度、x, y, z座標点にはスペースは使用できません。

基本の数値

整数

123

小数

123.456

0.456

.456

科学表記法

-1.23456e10

1.23456E10

分数

5/16

1-3/4 (1.75)

単位

長さや点座標を入力する際は単位を指定することができます。数値はモデルの単位に自動的に変換されます。例えば、モデルの単位がメートルで27cmと入力した場合、Rhinoは自動的に数値を0.27に変換します。これは、フィートとインチまたはその他の単位系の換算にも使用できます。

単位の例

1.235millimeters

-1.234cm

+16'5" (16フィート 5インチ)

1'2-3/4" (1フィート 2.75インチ)

デカルト(直交)座標

点の入力を促すプロンプトが表示された時、ビューポートでマウスをクリックして点の座標を定義することもできますが、その他いろいろな方法で座標入力することもできます。

点を配置するには、X、Y座標、またはX、Y、Z座標を入力します。最初にwを付けてタイプするとワールド座標を、rを付けてタイプすると相対座標を、wrを付けてタイプするとワールド相対座標を入力することができます。

作業平面座標

Rhinoのプロンプトに点を指定するようにメッセージが表示された時、2Dのデカルト座標を入力すると点は現在のビューポートの作業平面上に配置されます。

2D作業平面座標を使用する

3D作業平面座標を使用する

x,y,z

3,4,5

2,-11 (2,-11,0) Z座標を省略すると、Z座標は自動的に0に設定されます。

X、Y座標のみを使用した場合、点はアクティブビューの作業平面に配置されます。

作業平面座標を使用する

メモ

作業平面座標を使用して線を作成する

  1. Lineコマンドを開始し、線の1点目を0,0に配置します。
    これで線の始点が作業平面の原点に設定されます。
  2. 直線の終点...のプロンプトで、12,6,10とタイプし、Enterキーを押します。
    線は作業平面の原点から始まり、作業平面座標のx軸に沿って12、y軸に沿って6、z軸に沿って10の位置にある点まで作成されます。

ワールド座標

Rhinoには1つのワールド座標系があります。ワールド座標系はアクティブビューポートの作業平面とは独立しており、変更することはできません。Rhinoのプロンプトに点を指定するようにメッセージが表示された時、ワールド座標系を使って点の位置を入力することができます。

各ビューポートの左下の隅に表示される矢印のアイコンはワールド座標のx、y、z軸を表します。ビューを回転すると矢印も向きを変えて、常にワールド座標軸の方向を示します。

2Dワールド座標を使用する

3Dワールド座標を使用する

メモ

ワールド座標を使用するには、座標の前にwを付けます。wが付いていない場合、アクティブビューの作業平面座標が使用されます。

World x,y,x

w9,3,4

ワールド座標を使用して線を作成する

  1. Lineコマンドを開始し、線の1点目をw0,0,0とタイプし、Enterキーを押して配置します。
    これで線の始点がワールド座標の原点に設定されます。
  2. 直線の終点...のプロンプトで、w12,6,10とタイプし、Enterキーを押します。
    線はワールド原点から始まり、ワールド座標の12,6,10の点まで作成されます。

相対座標

Rhinoは最後に使われた点の位置を記憶しており、その点の位置を元に相対座標を使って次の点の位置を指定することができます。相対座標入力は、複数の点を入力する時のように、その絶対座標ではなく、相対座標が分かっている場合に便利です。1つ前に入力した点からの位置関係を元に点を入力するには、相対座標を使います。

相対座標を使用する

相対座標を使用して線を作成する

  1. Lineコマンドを開始します。
  2. 直線の始点…のプロンプトで、線の始点をクリックします。
  3. 直線の終点…のプロンプトで、r2,3とタイプし、EnterまたはSpaceを押します。
    線は、1つ前に入力した点からx軸方向に2単位、y軸方向に3単位の位置まで作成されました。

LinePolylineなどのコマンドで、相対点を指定できます。

相対作業平面

@3,4 (1つ前の点からx方向に3単位、y方向に4単位移動。)

r3,4

相対ワールド

w3,4

極座標

極座標では、現在の作業平面の0,0からの距離と方向を指定します。Rhinoのベクトル方向は、標準時計の3時の位置を0度にして始まります。ベクトル方向は次のイメージのように、反時計回りで計測します。

作用平面の原点(0,0)から4単位離れた、x軸から反時計回りに45°の角度で点を配置したい場合、4<45とタイプしてEnterを押します。

相対極座標は、Rまたは@を前に付けて記述します。1つ前の点から4単位離れた位置にある、x軸から反時計回りに45°の角度で点を配置したい場合、@4<45と入力してEnterを押します。

極座標 (距離<回転角度)

17<45

@17<45またはr17<45

w17<45

rw17<45

極座標と高さ (距離<回転角度,z)

17<45,8

@17<45,8またはr17<45,8

w17<45,8

rw17<45,8

その他の座標

球座標 (距離<回転角度<z高さ角度)

5<30<45

球座標 (x,y<高さ角度)

5,6<15

測量座標 (距離<N/SangleE/W)

11<N30d22'54.43"W

コマンドライン電卓

数字、長さ、点座標、または角度を入力する際はいつでも計算式を使用できます。

足し算、引き算、掛け算、割り算の他にも括弧や数学関数が使用できます。

例:

コマンドライン電卓

次もご覧ください。

座標の概要についてはこちらをご覧ください: http://www.mathopenref.com/coordintro.html

SmartTrack

一時的な参照線や点のシステムをオンにします。

オブジェクトスナップ

円の中心、または線の中点などのオブジェクトの正確な位置にマーカーを拘束します。

Ortho

カーソルの動きを指定角度に拘束します。

 

 

 

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