懐中電灯 - 曲線の回転

サーフェスを曲線から作成し、それらをつなぎあわせてオブジェクトを作成すれば、いっそう自由なモデリングを行うことができます。

このチュートリアルでは、曲線作成の概念と、曲線からサーフェスを作成するいくつかの方法の中の1つを紹介します。

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このチュートリアルでは次のことを学習します。

既存のオブジェクトから自由曲線を作成する
制御点を使った編集
軸を中心にサーフェスを回転する

曲線を回転してサーフェスを作成する方法は、花瓶やワイングラス、椅子の足などの管状のサーフェスを作成するのに適しています。

この練習では、基本的な懐中電灯を下絵にして、新しいモデルを作るために必要な曲線を作成します。基本的な懐中電灯を使用すると、これから作成するオブジェクトの大きさや形の目安として使うことができます。

Openコマンドアイコン練習を始めるには

4 チュートリアルモデルファイルFlashlight.3dmを開きます。

モデルの作成準備

この練習では前に作成した懐中電灯を下絵として使います。まず新しい懐中電灯の作成が容易に行えるように、下絵にする懐中電灯をロックします。ロックされたオブジェクトはビューポートには表示されていてスナップすることはできますが、選択することはできません。オブジェクトをロックすると、その回りのオブジェクトを選択しやすくなります。ロックされたオブジェクトにはオブジェクトスナップが使えます。下絵にする懐中電灯をロックした後は、いくつかの曲線を作成し、それを回転して新しい懐中電灯を作ります。

Lockコマンドアイコン下絵にする懐中電灯をロックする

1. すべてのオブジェクトを選択します。

Command ⌘ Aのキーを押し、モデルのすべてのオブジェクトを選択します。

2. 編集メニューの表示 > ロックをクリックします。

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モデリング補助中心線の作成

下絵の懐中電灯の中心を通る、モデリングの補助となる中心線を作成します。

Lineコマンドアイコン補助中心線を作成する

1. 曲線メニューの直線 > 線をクリックします。
2. 直線の始点…のプロンプトで、中心点オブジェクトスナップを使って下絵の懐中電灯の底の中心点をピックします。この点が補助中心線の始点になります。
3. 直線の終点…のプロンプトで、直交モードオンにして、下絵の懐中電灯の中心を正確に通る線を完成します。

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本体の輪郭曲線の作成

輪郭曲線を作成し、それを回転させて新しい懐中電灯を作成します。輪郭曲線は、作成するオブジェクトの1/2の断面を定義します。

Curveコマンドアイコン本体の輪郭曲線を作成する

1. ステータスバーのレイヤペインをクリックして、Free Form Bodyレイヤをクリックして、現在のレイヤにします。
2. 曲線メニューの自由曲線 > 制御点指定をクリックします。
3. 曲線の始点…のプロンプトで、Frontビューポートで下絵の懐中電灯を元に図のように曲線の作成を始めます。

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端点オブジェクトスナップを使って、図のように補助中心線の端点にスナップして、曲線の始点を指定します。

近接点オブジェクトスナップを使って、補助中心線上の点を最後の点としてピックします。

曲線の終点を始点と同じ補助中心線上に置くことはとても大切なことです。始点と終点が同じ補助中心線上にないと、後で曲線を回転して作成するオブジェクトに穴があいたり、重なり合う部分ができたりします。

曲線を作成する際は、直交モードを使って曲線上の最初の2つの点(1と2)そして最後の2つの点(3と4)を配置する場所をコントロールします最初と最後の2つの点をそれぞれ直線上に配置すると、その直線は作成される曲線に正接となります。

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4. 最後の制御点を配置し終ったら、Enterキーを押して曲線の作成を終了します。

最後の2点が同一線上に並ぶようにグリッドスナップ, 直交モード、または垂直点オブジェクトスナップを使います。

レンズの輪郭曲線の作成

もう1つ曲線を作成してレンズの輪郭曲線を作成します。

Curveコマンドアイコンレンズを作成する

1. 曲線メニューの自由曲線 > 制御点指定をクリックします。
2. 曲線の始点…のプロンプトで、Frontビューポートでレンズの輪郭線の最初の制御点を配置します。

曲線の始点と終点は、近接点オブジェクトスナップを使って、補助中心線の上の点をピックしてください。

レンズの輪郭曲線の上の部分が本体の輪郭曲線と交差するように制御点を配置してください。

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Unlockコマンドアイコン Hideコマンドアイコン下絵の懐中電灯を隠す

1. 編集メニューの表示 > ロックを解除をクリックします。
2. 作成したばかりの2つの輪郭曲線とスイッチを表す球以外のオブジェクトをすべて選択します。
3. 編集メニューの表示 > 非表示をクリックします。

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懐中電灯の本体を作成する

輪郭曲線を360度回転して本体を作成します。回転軸は、直交モードと端点スナップを使って作成します。

Revolveコマンドアイコン新しい懐中電灯の本体を作成する

1. サーフェスメニューの回転をクリックします。
2. 回転する曲線を選択のプロンプトで、本体の輪郭曲線を選択します。
3. 回転軸の始点のプロンプトで、端点スナップを使って輪郭曲線の1つの端点にスナップします。

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4. 回転軸の終点のプロンプトで、直交モードをオンにして図のように回転軸になる線を指定します。

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5. 開始角度...のプロンプトで、360度オプションをクリックします。

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レンズを作成する

次にレンズの輪郭曲線を、本体の輪郭曲線と同じように回転します。

Revolveコマンドアイコンレンズの輪郭曲線を回転する

1. サーフェスメニューの回転をクリックします。
2. 回転する曲線を選択のプロンプトで、レンズの輪郭曲線を選択します。
3. 回転軸の始点のプロンプトで、端点オブジェクトスナップを使って輪郭曲線の1つの端点にスナップします。

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4. 回転軸の終点のプロンプトで、直交モードをオンにして次の図のように回転軸になる線を作成します。

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5. 開始角度...のプロンプトで、360度オプションをクリックします。

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