3 - オブジェクトの選択

ほとんどのRhinoの操作では、オブジェクトを選択するように指示されます。オブジェクトの選択方法の1つは、選択したいオブジェクト上の任意の点をクリックすることです。オブジェクトの選択を解除するには、ビューポートのオブジェクトが何も表示されていない部分をクリックします。この方法では、一度に1つのオブジェクトが選択できます。

オブジェクトはコマンドの実行前に選択することもできます。これをプレピックと呼びます。プレピックは多くのコマンドにおいて入力オブジェクト(元のオブジェクト)を選択するのに便利です。プレピックされたオブジェクトは、オブジェクトの選択を促す最初のプロンプトの入力オブジェクトとして有効です。

オブジェクトはまた、コマンド実行中、オブジェクトの選択を促すプロンプトが表示される際にいつでも選択可能です。

デフォルトでは、オブジェクトは選択すると色が黄色に変わります。このことで、自分がどのオブジェクトを選択しているのが分かります。この色は、Rhinoオプション > 画面 > 色 > オブジェクト表示 > 選択オブジェクトで変更できます。

オブジェクトの選択と選択解除

オブジェクトの選択の練習

  1. チュートリアルモデル「Select Objects.3dm」を開きます。

    (ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ >チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Select Objects)

  2. Perspectiveビューポートで、球をクリックして選択します。
    Perspectiveビューポートではオブジェクトがシェーディングモードで表示されています。その他のビューポートはワイヤフレームモードを使用しています。
    シェーディングモードでは、オブジェクトのどこをクリックしても選択できます。ワイヤの1つを狙って選択する必要はありません。
  3. Shiftキーを押しながら円柱を選択します。
    円柱が選択に追加されました。
  4. Ctrlキーを押しながら球を再びクリックします。

    球が選択から取り除かれます。

  5. オブジェクトのない場所をクリックするか、Escキーを押します。

    選択が解除されます。

Shiftキー 更にオブジェクトを選択するには

Ctrlキー 個々のオブジェクトの選択を解除するには

Escキー 選択をキャンセルするには

選択メニュー

複数のオブジェクトがくっついているような部分をクリックした場合、Rhinoはどのオブジェクトを選択したらよいか判断できないことがあります。その場合、選択可能なオブジェクトの一覧のある選択メニューが表示されます。

リストにあるオブジェクト名にマウスを重ねると、そのオブジェクトがハイライトされます。リストのオブジェクト名は、キーボードの矢印キーを使ってスクロールすることもできます。選択したいオブジェクトがハイライトされたら、クリックするかEnterキーを押します。選択をキャンセルしたい場合は、なしを選択します。

選択メニュー

選択窓を使ったオブジェクトの選択

1回の操作で複数のオブジェクトを選択するもう1つの方法は囲み窓選択、または交差窓選択を行うことです。

オブジェクトのない部分をクリックし、ドラッグすることにより、選択窓を作成することができます。

囲み窓を使った選択方法では、ドラッグして四角で囲んだ領域に完全に含まれているオブジェクトが選択されます。交差窓を使った選択方法では、ドラッグして四角で囲んだ領域に一部分でも含まれているオブジェクトが選択されます。

囲み窓選択を行うには

交差窓選択を行うには

オブジェクトを追加するには

オブジェクトを取り除くには

窓を使ったオブジェクトの選択の練習

  1. Perspectiveビューポートで、下のイメージのように球の周囲をクリック、ドラッグして囲み窓で選択します。

    球が選択されました。
  2. Perspectiveビューポートで、下のイメージのようにShiftキーを押しながら左から右へクリック、ドラッグし、立方体と円柱を囲み窓で選択します。

    円柱と立方体が選択に追加されました。
  3. Perspectiveビューポートで、下のイメージのようにCtrlキーを押しながら右から左へクリック、ドラッグし、(完全に囲むのではなく)立方体と円柱を交差窓で選択します。

    円柱と立方体が選択から取り除かれました。

その他のオブジェクトの選択方法

Rhinoにはオブジェクトを選択する多くのコマンドや方法があります。オブジェクトは、名前、レイヤ、色、タイプで選択できます。また、境界を使う、囲いを交差させる(フェンス)、立体を指定する、グループ名を指定するなどの他の多くの方法で選択することができます。詳細については、ヘルプの選択関係コマンドのトピックをご覧ください。

オブジェクトのタイプを指定した選択の練習

  1. コマンドプロンプトでSelAllと入力します。

    SelAllコマンドは、モデルにある表示状態でロックされていないすべてのオブジェクトを選択します。

  2. SelNoneと入力します。

    SelNonコマンドは、現在選択されているすべてのオブジェクトの選択を解除します。

  3. SelSrfと入力します。

    SelSrfコマンドは、表示状態でロックされていないすべてのサーフェスを選択します。ここでは、サーフェスは球だけで、その他のオブジェクトはポリサーフェスです。

  4. SelPolysrfとタイプします。

    SelPolysrfコマンドは、すべてのポリサーフェスを選択に追加します。ここでは、円柱と立方体がポリサーフェスです。

  5. Escキーを押します。

    EscキーはSelNoneコマンドと同じで、現在選択されているすべてのオブジェクトの選択を解除します。

オブジェクトの一部の選択

コマンドで使用するために、オブジェクトの一部を選択することができます。例えば、LoftやExtrudeCrvの入力オブジェクトを指定するのに、サーフェスのエッジを選択する場合などです。選択できる部分には、ポリーサーフェスの面、サーフェスとポリサーフェスのエッジ曲線、制御点、メッシュの頂点、面、境界、エッジ、そしてグループ内のオブジェクトが含まれます。詳細については、ヘルプのオブジェクトの構成部分を選択するトピックをご覧ください。

コマンドで使用するためにオブジェクトの構成部分を選択するには

オブジェクトの一部の選択の練習

  1. Perspectiveビューポートで、下のイメージのようにCtrl + Shiftキーを押しながら立方体の面をクリックします。

    選択した面がハイライト表示されます。
  2. Deleteキーを押して削除します。

    立方体のその面が立方体ソリッドから分離され、削除されます。

 

 

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