3Dでのモデリングとは、オブジェクトの曲面の数学的表現を作成するプロセスです。結果としてできるモデルは、コンピュータの画面では2次元のイメージとして表示されます。Rhinoは曲面の作成、表示、そして操作のためのツールを提供します。
下のイメージでは、Rhinoのウィンドウの主な構成要素(機能)のいくつかを紹介しています。
メニュー (1)
メニューは、Rhinoのコマンドを機能ごとにまとめて表示します。
ヒストリウィンドウ (2)
コマンドヒストリウィンドウは、前に実行したコマンドやプロンプトを表示します。
コマンドプロンプトは、現在実行しているコマンドのプロンプトとクリック可能なオプションを表示します。コマンド名やオプションのタイプ入力もここで行えます。
ツールバー (4)
ツールバーには、コマンドを起動するグラフィカルアイコンが表示されます。多くのツールバーアイコンには、アイコンを右クリックするとアクセスできる2つ目のコマンドが設定されています。アイコンにマウスポインタを重ねた時に表示されるツールヒントには、左と右のボタンの機能が表示されます。
1行目の機能(コマンド)を実行するには
4 | アイコンを左マウスボタンを使ってクリックします。 |
2行目の機能(コマンド)を実行するには
4 | ボタンを右マウスボタンを使ってクリックします。 |
ビューポート (5)
ビューポートは、Rhinoの作業環境を表示します。
タブ付きパネルは、レイヤ、プロパティ、その他の設定を表示します。
Rhinoはコマンド駆動型のプログラムです。つまり、すべての操作はLine、Box、CurvatureAnalysisなどの名前のコマンドによって駆動されるということです。
コマンドは、メニューまたはツールバーから、またはコマンド名をタイプ入力して実行することができます。次のセクションでは、これらの方法を実際に試します。人によって、ある方法は別の方法より簡単かもしれません。どの方法を使うのかはあなた次第です。
これから行う練習では、Rhinoのコマンド、ナビゲーションツール、シェーディングモード、レンダリング、そしていくつかの基本オブジェクト操作を学習します。
このセッションでは次のことを学びます。
4 | メニューから選択してコマンドを実行する方法 |
4 | ツールバーアイコンから選択してコマンドを実行する方法 |
4 | タイプ入力してコマンドを実行する方法 |
初めてのRhinoモデルのモデリングを開始するには
1. | Rhinoを起動します。 |
2. | ファイルメニューの新規作成をクリックします。 |
3. | テンプレートファイルを開くダイアログボックスで、Small Objects - Centimeters.3dmを選択して、開くをクリックします。 |
Rhinoのほとんどのコマンドは、メニューに収められています。
Coneコマンドを実行する
4 | ソリッドメニューの円錐体をクリックします。 |
円錐体を作成する
1. | 円錐体の底面…のプロンプトで、Topビューポートの円錐体の底面の中心点をピックします。 |
2. | 半径…のプロンプトで、Topビューポートでマウスをドラッグして円錐体の底面を形作り、クリックします。 |
3. | 円錐体の高さのプロンプトで、Frontビューポートでマウスをドラッグして円錐体の頂点を指定します。 |
4. | Perspectiveビューポートでどのように見えるかを確認します。 |
ツールバーは、コマンドの役割を絵で表しています。
カーソルをアイコンの上に置いてボタンツールヒントを表示する
4 | 左と右マウスクリックで実行されるコマンドの名前が表示されます。 |
Curveコマンドを実行する
4 | Rhinoウィンドウの左側にドッキングされたツールバーの制御点指定曲線をクリックします。 |
曲線を作成する
1. | 曲線の始点…のプロンプトで、Topビューポートでマウスをクリックし、曲線の作成を開始します。 |
2. | 次の点…のプロンプトで、Topビューポートで数回クリックを繰り返し、制御点を配置します。 |
3. | 次の点...のプロンプトで、Frontビューポートにマウスポインタを移動し、数回クリックを繰り返して制御点を配置します。 |
4. | 次の点...のプロンプトで、Rightビューポートにマウスポインタを移動し、数回クリックを繰り返して制御点を配置します。 |
5. | 右クリック、またはEnterを押して、またはスペースバーを押して曲線の作成を終了します。 |
6. | Perspectiveを見てください。 |
作成したモデルを見る
4 | マウスの右ボタンを使ってドラッグし、Perspectiveビューを回転します。 |
コマンドはコマンド名をタイプして実行することもできます。
Sphereコマンドをタイプ入力して開始する
4 | コマンドプロンプトでクリックし、Sphereとタイプします。 |
球を作成する
1. | 球の中心…のプロンプトで、Perspectiveビューポートの任意の点をクリックして球の中心をピックします。 |
2. | 半径…のプロンプトで、Perspectiveビューポートで中心点から離れるようにマウスをドラッグして球を形作り、クリックします。 |
3. | Perspectiveビューポートでビューポートタイトルの下向き矢印をクリックし、メニューからシェーディングを選択します。 |
したくなかった操作をしてしまった場合、Undoコマンドを使うとコマンドの実行結果を元に戻すことができます。
コマンドの実行結果を元に戻す
4 | 編集メニューの元に戻すをクリックするか、Ctrl + Zキーを押します。 |
Redoコマンド
4 | 編集メニューのやり直しをクリックするか、Ctrl + Yキーを押します。 |
コマンドウィンドウには、コマンドヒストリとコマンドプロンプトが表示されます。
コマンドプロンプトは、コマンド名をタイプ入力したり、オプションの設定、作図の際の距離や角度の入力を行う場所です。またコマンドに対するプロンプトが表示されます。
コマンドプロンプトにはコマンドのオプションが括弧内に表示されます。オプションを実行するには、オプションをマウスでクリックするか、オプション名またはオプション名に続いて表示される括弧内の下線の付いた文字のキーをタイプします。
オプションを使えば、別の形でコマンドを実行することができます。プロンプトは、コマンドを実行するオブジェクトを選択するように、また、情報や画面の点を指定するように促すメッセージを表示します。次の操作など、大切な情報が表示されるので、よく注意して見るようにしましょう。
コマンドオプションはコマンドの働きを変えます。例えば円を作成する場合、円は通常ではアクティブな作業平面に作成されます。Circleコマンドには、垂直やアラウンドカーブなど、いくつかのオプションがあります。コマンドオプションはプロンプトでは、コマンド名に続いて括弧内に表示されます。
コマンドオプションを使用するには、オプション名をクリックするか、オプション名に続いて表示される括弧内の下線の付いた文字のキーをタイプします。
コマンドオプションを選択する
1. | コマンドプロンプトでCircleとタイプします。 |
2. | Circleコマンドのオプションが表示されます: 円の中心 (形式編集(D) 垂直(V) 2点(P) 3点(O) 接点(T) アラウンドカーブ(A) 点にフィット(F)): |
3. | もし、アクティブな作業平面に垂直に円を作成したい場合は垂直オプションを選びます。 垂直をクリックするか、Vとタイプします。 |
Rhinoを操作していると、同じ作業を繰り返すことがよくあります。オブジェクトの移動またはコピーを一度だけでなく繰り返して行いたい場合があるでしょう。コマンドを再度実行する方法には複数あります。
1つ前に使ったコマンドを繰り返し実行するには
4 | 何もコマンドが実行されていない状態でEnterキーを押します。 |
4 | キーボードのEnterキーを押す代わりに、スペースバーまたはビューポートで右マウスボタンをクリックすることもできます。これらはすべて同じ機能を果たします。 |
UndoやDeleteのようなコマンドはこの機能を使っても繰り返されません。繰り返されるのはこのようなコマンドの前に実行されたコマンドです。これは、うっかり多くのコマンドを元に戻し過ぎたり、オブジェクトを削除してしまったりすることを避けるためです。
多くの場合繰り返したいのは、間違いを元に戻す作業を行う前に実行しているコマンドです。各自の作業に合うように、繰り返しに含めないコマンドのリストを定義することができます。
Rhinoのヘルプには、このマニュアルで説明されているコマンド、その他のコマンド、操作についての詳しい情報が収められています。
特定のコマンドについてのヘルプを表示するには
4 | コマンド実行中にF1キーを押します。ヘルプウィンドウが開かれ、そのコマンドのトピックを表示します。 |
4 | または、ヘルプメニューのコマンドヘルプをクリックします。 Rhinoのヘルプがドッキングウィンドウに表示されます。 自動更新にチェックマークを付けると、コマンドを実行する度にそのコマンドのヘルプトピックが表示されます。 ヘルプウィンドウは、そのコマンドのトピックを表示して表示されます。 |
4 | 最新のヘルプはこちらからご覧いただけます: Rhinoのヘルプ。 |
4 | インターネットのサポート情報については、Rhinoのサポートをご覧ください。日本でのサポート情報については、http://www.jp.rhino3d.comの「サポート」のリンクもご覧ください。 |