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AttachGHSDataコマンド
ジオメトリにGHSオブジェクトであるというフラグを立て、GHS特有の情報をRhinoのモデルに追加します。
GHSジオメトリファイルは、ボード、船、ドック等の水に浮く物体を解析します。
操作手順
GHSファイルの作成は、2つのステップで行います。
AttachGHSDataコマンドを使用して、船体部分を定義します。
メモ:作成したデータを保存するにはApplyボタンをクリックします。
SaveAsコマンドを使用して、データをGHSファイル形式にエクスポートします。
GHSジオメトリファイル(GF)
GHSジオメトリファイルを保存する前に、AttachGHSDataコマンドを使用してGHSデータをサーフェスまたはメッシュに関連付けておくことが必要です。
AttachGHSDataコマンドは、サーフェスやメッシュにGHS形状であるというフラグを立て、GHS特有の情報をRhinoのモデルに追加します。AttachGHSDataコマンドは、GHS船体、タンク等のいろいろな部分の定義化をします。AttachGHSDataコマンドで定義された情報だけが、SaveAsを使用してデータを保存する際にGHSファイルにエクスポートされます。
Rhinoのジオメトリを分解しなくても、船体、タンク、帆、そしてクリティカル点を定義し、GHSジオメトリファイルにエクスポートすることができます。これには、船体と結合するコンポーネントやタンクの作成が含まれます。エクスポータには高度なアダプティブ断面アルゴリズムが搭載されており、特別な断面(Station)の点を指定しなくても、船体の断面の不意の変化に自動的に適応することができます。Rhinoのモデルを編集する度に、コンポーネントやタンクは更新されます。
メモ:このコマンドを使用して定義されたすべてのデータはRhinoのモデルと一緒に保存されるので、モデルを再読み込みした際に再び使用できます。
ファイル構造の参照
Attach GHS Dataダイアログボックスは、GHSファイルの構造に合わせてデザインされているので、GHSファイルの構成要素に簡単にアクセスすることができます。
General Data
Title、Vessel Reference、Owner Reference、Comments
GHSモデルに関連する定義や説明を入力します。
Units
GHSにモデルを読み込む際の単位を選択します。これはモデルに点が保存される方法には影響しません。また、GHSのUNITSコマンドを使用してGHSで変更することができます。
Hull Items、Tank Items、Sail Items
これらの3つのノードは、GHSパーツを3つのカテゴリにグループ化するのに使います。
Hull Items
排水空間を定義します。
Tank Items
液体を保有する空間を定義します。
Sail Items
液体を保有または排水するアイテムではなく、風による傾き計算に使用するアイテムを定義します。
パーツを追加するには
Add Partボタンをクリックし、新しいコンポーネントのベースとするオブジェクトまたは既存のシェイプ定義を選択します。
メモ:それぞれのページには、Add Partボタンだけが表示されます。このボタンは、それぞれのカテゴリに新しいパーツを追加するのに使用します。
Part
GHSパーツは、1つまたはそれ以上の3Dの体積(コンポーネント)の集まりです。ツリーのパーツノードは、常に1つまたはそれ以上の子コンポーネントノードを持ちます。
Part Name
名前を12字文字以内で指定します。他のパーツ名と同じ名前は使用できません。
Contents
パーツが保有する液体を指定します。リストに指定したい液体がない場合は、ツリーのOptionsノードをクリックすると表示されるページで追加することができます。
Description
パーツのより詳しい説明を入力します。(20文字まで。)
Add Component
パーツに他の3D体積を追加します。パーツのすべてのコンポーネントは単一の空間として扱われます。
Reference Point (Feet)
Reference Pointは、パーツのタイプによっていろいろな目的で使用されます。タンクの場合、参照点はsuction点、ullageを測る点、破損や流出点をマークするのに用います。
Longitudinal/Transverse/Vertical
水に浮く物体(vessel)の原点からの相対距離を指定します。
Pickボタン
モデルの中の位置をピックします。
No/Has Sounding Tube
タンクの中の液体の体積を計測します。
Set Tube
Sounding tubeを表す曲線を選択します。
メモ:曲線情報はコピーされます。Rhinoで曲線を削除しても、パーツのsounding tube定義には影響されません。
Sounding tube情報をパーツから削除します。
メモ:tube情報を削除しても、Rhinoのジオメトリには影響はありません。
Delete this Part
RhinoのモデルからGHS情報を削除します。Rhinoのジオメトリには影響はありません。
Component
コンポーネントとは、形状と形状の変化によって定義される単一の3D体積です。
Component Name
コンポーネントの名前を指定します。同じパーツの中の他のコンポーネントと同じ名前は使用できません。
Reference Shape
それぞれのコンポーネントは、単一の参照形状を使用して体積の定義を助けます。現在定義されている形状をメニューから選択してください。
Edit Shape
参照シェイプデータを編集します。
New Shape
新規シェイプを作成し、新規シェイプを参照するコンポーネントを作成します。古い参照シェイプは削除されません。
Effectiveness (permeability)
GHSの体積と水線の計算の乗数を設定します。通常の値は、排水のアイテムが1.0、タンクが0.985、そして控除するコンポーネントが-1.0または-0.985です。
Side
参照されているコンポーネントのミラー変形を指定します。
Port (flipped)
コンポーネントはシェイプ定義の中心面を軸にしたミラーです。
Starboard (same)
コンポーネントはシェイプ定義と同じです。
Centerline (mirror)
コンポーネントはシェイプと中心面を軸にしてミラーされたシェイプの組み合わせです。
Origin Shift (Feet)
コンポーネントの体積はベクトルを基にして空間である位置に変換されたシェイプです。
Longitudinal/Transverse/Vertical
位置ベクトルを定義します。
Margins (Feet)
オプショナルの値を入力します。
Forward/Middle/Aft
Deckエッジに対するfreeboard marginです。
Create Stations
コンポーネントを表し、GHSファイルに保存される内容を表示した閉じたポリラインを作成します。
Delete This Component
コンポーネント定義を削除します。これはRhinoジオメトリには影響しません。
Shapes
シェイプ(Shape)定義はコンポーネントとは独立しています。これは複数のコンポーネントが同じシェイプを参照できることを意味しています。これはGHSファイル形式を模倣します。
シェイプはサーフェスと境界の直方体との交差として、または選択された曲線のグループとして定義されます。
メモ:ジオメトリファイルから読み込まれたシェイプにシェルの厚みがある場合、その情報は維持されます。
Shape name
シェイプの名前には他と同じ名前は使用できません。
Select Geometry
何がシェイプを定義するのかを選択します。
BySurface
Rhinoのサーフェスとバウンディングボックスの交差としてシェイプを定義します。
サーフェスを選択します。
ByCurves
シェイプを曲線のセットとして定義します。これはGHSファイルに実際にエクスポートされるものに大変近いものです。
シェイプのステーションを表す曲線のセットを選択します。曲線情報はコピーされ、シェイプと一緒に保存されます。Rhinoの曲線を削除すると、シェイプ定義に影響します。
ByShape
既存のシェイプ定義をコピーします。
Components that use this shape
ジオメトリがこのシェイプに基づいているコンポーネントをすべて表示します。
Edit Component
コンポーネントを選択し、Edit Componentボタンをクリックしてコンポーネントを編集します。
Preview component
選択されている場合、選択されたコンポーネントのプレビューが表示されます。
選択されていない場合、シェイプ定義のプレビューが表示されます。
Geometry defined as a group of curves
Geometry defined as intersection of surface and boundary box
# of Stations
GHSは体積を一連の閉じたポリライン(Station)で表現します。これらはRhinoのジオメトリのメッシュから作成されます。このオプションは形状を定義するのに使用する断面(Station)の最小数を定義します。メモ:形状を定義するのに通常は多くの数の断面(Station)は必要ありません。20くらいの値を設定するようにしてください。これはRefine Stationsがクリアになっている場合のみに機能します。
Refine Stations
自動的に断面(Station)を挿入し、断面(Station)の部分またはシェイプに大きな変更があった部分に断面(Station)を作成することを試みます。ほとんどの場合、このオプションをオンにしておくことをお勧めします。
Boundary Box Extents
コンポーネントのLongitudinal、Transverse、Verticalの範囲を定義します。Rhinoのジオメトリ全体が直方体の中にある場合、すべてのジオメトリが使用されます。
モデルで範囲を選択するには、Pickボタンをクリックしてください。
Fit Rhino Geometry
Rhinoのジオメトリの範囲まで境界ボックスをフィットします。
Delete this Shape
現在のシェイプを削除します。コンポーネントがこのシェイプを参照している場合、コンポーネントも削除されます。
Create Stations
シェイプレベルで断面(Stations)を作成します。
Critical Points
Critical Pointsページでは、流体静力学計算中、重点を置きたい場所を定義できます。この場所には、水流入点や水線の上の高さなどが含まれます。
Add
Edit
Delete
Display Critical Points as Text Dots(テキストドットの説明はこちらへ。)
Point Position
Options
Rhinoの座標系をどのようにGHSの座標系にマップするのかを指定します。
Axis Mapping
Rhinoのx、y、z座標をLongitudinal、Transverse、そしてVertical座標にマップします。
Available Fluids
液体とその重力を定義します。
Add
Edit Name
Edit Sprg
Delete
Conditions
Rhinoの中でモデルに安定性条件を定義、実行します。条件を実行するには、適切なアプリケーションが必要です。詳細については、Creative Systems(GHSの開発元)にお問い合わせください。
Add
Rename
Delete
Copy
Run GHS
分析を実行します。
GHSジオメトリファイルを保存するには
ファイルメニューから名前を付けて保存を選択します。
GHSジオメトリファイル (*.gf)形式を選択します。
ファイル名をタイプします。
保存をクリックします。
GHS Part Makerファイル (PM)
GHS Part Makerファイルは、GHSジオメトリファイルを作成または変更するためにPartMakerアプリケーションで処理されるスクリプトです。スクリプトは、メモ帳で編集してより詳しい形状情報を付け加えることができるため、GHSジオメトリファイルをただエクスポートするよりも多くの場合便利です。
GHS Part Makerファイル(PM)を保存するには
ファイルメニューから名前を付けて保存を選択します。
GHS Part Makerファイル (*.pm)タイプを選択します。
ファイル名をタイプします。
保存をクリックします。