この章では、オブジェクトを分割し、穴を開け、再び元に戻すなどの編集機能を紹介します。曲線と曲線、サーフェスとサーフェス、またはサーフェスとポリサーフェスを結合したり、作成した曲線やポリサーフェスをそれらを構成するコンポーネントに分割したりするコマンドを紹介します。
編集コマンドのJoin、Explode、Trim、Splitは、曲線、サーフェス、そしてポリサーフェスに使用できます。
Joinコマンドは、曲線やサーフェスを接続し、1つのオブジェクトにします。
このコマンドは、端と端がつながっている線をポリラインに、端と端がつながっている曲線をポリカーブに、そしてエッジでつながっているサーフェスやポリサーフェスをポリサーフェスやソリッドにします。
曲線を最初に選択した場合は、サーフェスエッジやメッシュエッジをその曲線と結合して、ポリラインやポリカーブを作成することができます。
チュートリアルモデル「Join Curves.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ > チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Join Curves)
囲み窓または交差窓選択ですべての曲線を選択します。
コマンドヒストリに5個の曲線を選択に追加しました。と表示されます。
プロパティパネルのオブジェクトタイプに5 開いた曲線と表示されます。
編集メニューの結合をクリックします。
参考: F1を押してJoinコマンドのヘルプトピックを見ることもできます。
コマンドヒストリに5個の曲線を1個の閉じた曲線に結合しました。と表示されます。
プロパティパネルのオブジェクトタイプに閉じた曲線と表示されます。
チュートリアルモデル「Join Surfaces.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ > チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Join Surfaces)
囲み窓または交差窓選択で両方のサーフェスを選択します。
コマンドヒストリに2個のサーフェスを選択に追加しました。と表示されます。
プロパティパネルのオブジェクトタイプに2 サーフェスと表示されます。
編集メニューの結合をクリックします。
コマンドヒストリに2個のサーフェスまたはポリサーフェスを1個の開いたポリサーフェスに結合しました。と表示されます。
プロパティパネルのオブジェクトタイプに開いたポリサーフェスと表示されます。
チュートリアルモデル「Join Solid.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ > チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Join Solid)
囲み窓または交差窓選択ですべてのサーフェスを選択します。
コマンドヒストリに6個のサーフェスを選択に追加しました。と表示されます。
プロパティパネルのオブジェクトタイプに6 サーフェスと表示されます。
編集メニューの結合をクリックします。
コマンドヒストリに6個のサーフェスまたはポリサーフェスを1個の閉じたポリサーフェスに結合しました。と表示されます。
プロパティパネルのオブジェクトタイプに閉じたソリッドポリサーフェスと表示されます。
Explodeコマンドは結合された曲線やポリサーフェス間の接続を解除します。このコマンドは、構成パーツに分解できるどのようなオブジェクトにも使用できます。
チュートリアルモデル「Explode Curves.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ > チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Explode Curves)
曲線を選択します。
コマンドヒストリに1個の曲線を選択に追加しました。と表示されます。
プロパティパネルのオブジェクトタイプに閉じた曲線と表示されます。
編集メニューの分解をクリックします。
参考: F1を押してExplodeコマンドのヘルプトピックを見ることもできます。
コマンドヒストリに1個の曲線を5個のセグメントに分解しました。と表示されます。
プロパティパネルのオブジェクトタイプに5 開いた曲線と表示されます。
メモ: イメージでは、ScalePositionsコマンドを使用してそれぞれの曲線を離して配置しました。Explodeコマンドは曲線の移動は行いません。
チュートリアルモデル「Explode Polysurface.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ > チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Explode Polysurface)
ポリサーフェスを選択します。
コマンドヒストリに1個のポリサーフェスを選択に追加しました。と表示されます。
プロパティパネルのオブジェクトタイプに開いたポリサーフェスと表示されます。
編集メニューの分解をクリックします。
コマンドヒストリに1個のポリサーフェスを%d個のサーフェスに分解しました。と表示されます。
プロパティパネルのオブジェクトタイプに混在と表示されます。
2つのサーフェスと1つのトリムサーフェスの合計3つのサーフェスが作成されました。それぞれのサーフェスを選択して、オブジェクトのタイプを確認します。
メモ: イメージでは、ScalePositionsコマンドを使用しそれぞれのサーフェスを離して配置しました。Explodeコマンドは分解したサーフェスの移動は行いません。
TrimとSplitコマンドは似ています。これらのコマンドは他のオブジェクトを使用してオブジェクトを切断します。オブジェクトをトリムする場合、選択した部分は削除されます。オブジェクトを分割する場合は、どの部分も削除されません。
Trimコマンドは、オブジェクトの選択部分を切断オブジェクト(カッター)として使用する他のオブジェクトとの交差部分で切り取り、削除します。
チュートリアルモデル「Trim Curves.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ > チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Trim Curves)
編集メニューのトリムをクリックします。
参考: F1を押してTrimコマンドのヘルプトピックを見ることもできます
切断オブジェクトを選択のプロンプトで、下のイメージのように青い曲線(1)を選択し、Enterを押します。
トリムするオブジェクトを選択のプロンプトで、赤い円(2)と黒い長方形(3)の右側を選択し、Enterを押します。
円と長方形が青い曲線によってトリムされます。
チュートリアルモデル「Trim Surfaces.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ > チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Trim Surfaces)
編集メニューのトリムをクリックします。
切断オブジェクトを選択のプロンプトで、下のイメージのように緑の球を選択し、Enterを押します。
トリムするオブジェクトを選択のプロンプトで、赤い円と黒い長方形の右側を選択し、Enterを押します。
Splitコマンドは、オブジェクトを他のオブジェクトを「カッター(切断オブジェクト)」として使用し、分割します。
チュートリアルモデル「Split Curves.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ > チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Split Curves)
編集メニューの分割をクリックします。
参考: F1を押してSplitコマンドのヘルプトピックを見ることもできます。
分割するオブジェクトを選択...のプロンプトで、赤い円(1)と黒い長方形(2)を選択し、Enterを押します。
切断オブジェクトを選択のプロンプトで、下のイメージのように青い曲線(3)を選択し、Enterを押します。
赤い円と黒い長方形が青い曲線によって分割されます。
メモ: イメージでは、それぞれの曲線を移動して離して配置しました。Splitコマンドは分割したオブジェクトの移動は行いません。
チュートリアルモデル「Split Surfaces.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ > チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Split Surfaces)
緑の球を選択します。
メモ: この操作は、入力オブジェクトのプレピックの一例です。多くのコマンドでは、最初のプロンプトで使用するオブジェクトをコマンド実行前にあらかじめ選択することができます。これをプレピックと呼びます。
編集メニューの分割をクリックします。
切断オブジェクトを選択のプロンプトで、赤いサーフェスを選択し、Enterを押します。
球が赤いサーフェスによって分割されます。
メモ: イメージでは、分割されたサーフェスを移動して離して配置しました。Splitコマンドは分割したオブジェクトの移動は行いません。
Untrimコマンドは、トリム曲線をサーフェスから取り除いて基底のトリムされていないサーフェスに戻します。
チュートリアルモデル「Untrim Surfaces.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ > チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Untrim Surfaces)
F10を押して緑のサーフェスの制御点を表示します。
制御点の配列から、このサーフェスは実際はトリムされた球だと分かります。トリム曲線が削除されると、サーフェスはトリム部分を埋め、球の形状が元に戻ります。
サーフェスメニューのサーフェス編集ツール > トリム解除をクリックします。
参考: F1を押してUntrimコマンドのヘルプトピックを見ることもできます。
トリム解除するエッジを選択...のプロンプトで、下のイメージのように穴のエッジ(1)を選択します。
穴のエッジが削除され、穴がなくなります。
次のトリム解除するエッジを選択のプロンプトで、下のイメージのようにサーフェスのエッジ(2)を選択します。
エッジが削除され、球がまったくトリムされていない状態に戻ります。
Rhinoceros 6 for Windows © 2010-2018 Robert McNeel & Associates. 11-5-2020