サーフェスを曲線から作成し、それらをつなぎ合わせてオブジェクトを作成すれば、いっそう自由なモデリングを行うことができます。
このチュートリアルでは、曲線作成の概念と、曲線からサーフェスを作成するいくつかの方法の中の1つを紹介します。
このチュートリアルでは次のことを学習します。
懐中電灯の輪郭曲線の作成の枠組みとなるガイド線を使用してモデリングを行っていきます。
RhinoのヘルプメニューのRhinoを学ぶをクリックし、チュートリアルとサンプルをクリックします。
チュートリアルパネルのユーザーガイドのチュートリアルモデルファイル「Flashlight.3dm.」をダブルクリックします。
ガイド線は、コマンド実行中に点をピックする際、もしくはオブジェクトスナップがアクティブの状態でオブジェクトをドラッグする際のみに表示される無限の補助線です。
Frontビューポートの任意の部分をクリックしてアクティブにし、F7を押します。
この操作で作業平面のグリッドが非表示になり、これから追加するガイド線が見やすくなります。
ステータスバーでスマートトラックをオンにします。
メモ: ガイド線を使用するには、スマートトラックが有効で、OSnapが無効になっていない必要があります。
AddGuideとタイプし、Enterを押します。
ガイドの基点のプロンプトで、オブジェクトスナップコントロールの点チェックボックスを右クリックします。
この操作で点オブジェクトスナップがオンになり、その他のオブジェクトスナップはオフになります。
点にスナップしてカーソルを垂直または水平に動かし、クリックしてガイド線を作成します。
カーソルを垂直または水平に動かせない場合、Shiftを押しながら操作して、一時的に直交モードを有効にします。
イメージのようにガイド線を更に追加します。
ヒント: ガイド線が思うように追加されなかった場合、RemoveGuideコマンドを使用するとガイド線を削除することができます。
輪郭曲線を作成し、それを回転させて懐中電灯の本体を作成します。
ステータスバーのレイヤペインをクリックし、Points for guidesレイヤの電球をクリックして、そのレイヤをオフにします。
曲線メニューの自由曲線 > 制御点指定をクリックします。
コマンドラインオプションを次数=3、常に閉じる=いいえに設定します。
メモ: ガイド線の表示中、交点と近接点オブジェクトスナップは常にオンになっています。
次の点...のプロンプトで、イメージのように点の配置を続けます。点の配置が終わったらEnterを押します。
すべての点はガイド線上または2つのガイド線の交点に配置されます。
メモ: 最初と最後の2つの点は、曲線から作成するサーフェスが両端で滑らかになるように、y軸に沿って配置する必要があります。
もう1つ曲線を作成してレンズの輪郭曲線を作成します。
曲線メニューの自由曲線 > 制御点指定をクリックします。
曲線の始点…のプロンプトで、FrontビューポートでAltを押しながらイメージのように最初の点を配置します。
メモ: Altを長押しすると、ガイド線が非表示になるので、ガイド線へのスナップを避けることができます。
メモ: Shiftキーを長押しすると、直交モードが有効になります。2点目と3点目はy軸に沿って配置されます。
ステータスバーでスマートトラックをオフにして、ガイド線を無効にします。
曲線メニューのオフセット > 曲線をオフセットをクリックします。
オフセットする曲線を選択...のプロンプトで、コマンドラインオプションを次のように設定します:
距離=1.5、キャップ=なし
Frontビューポートで外側のレンズの輪郭曲線を選択し、カーソルを左に移動してクリックします。
曲線メニューの直線 > 線をクリックします。
オブジェクトスナップコントロールで端点にチェックマークを付けます。
レンズの2本の輪郭曲線の上端にスナップします。
この操作で、輪郭曲線がつながります。
線とレンズの輪郭曲線を選択します。
編集メニューの結合をクリックします。
曲線と線が結合されて、ポリカーブになりました。
本体とレンズの輪郭曲線を360度回転して本体とレンズのサーフェスを作成します。回転軸は、2つの曲線の端点を使って作成します。
Perspectiveビューポートのタイトルを右クリックし、シェーディングを選択します。
メモ: シェーディング表示モードはレンダリングメッシュを使用してサーフェスを表示するので、サーフェス作成後、それを実際に見ることができます。
本体とレンズの輪郭曲線を選択します。
ヒント: カーソルを右から左へドラッグすると、四角が点線で表示されます。これは交差窓選択機能で、この四角に囲まれている、またはこの四角と交差しているオブジェクトがすべて選択されます。
ステータスバーで、ヒストリを記録をクリックします。
次に実行するコマンドでは、ヒストリ(履歴)が記録されます。
サーフェスメニューの回転をクリックします。
回転軸の始点のプロンプトで、本体の輪郭曲線の端点にスナップして、クリックします。
回転軸の終点...のプロンプトで、もう1つの端にスナップして、クリックします。
コマンドラインで360度オプションをクリックします。
懐中電灯の本体とレンズのサーフェスを作成する際に、ヒストリを記録しました。次のセクションでは、本体の輪郭曲線の形状を変更し、ヒストリを用いて本体のサーフェスを更新します。
Frontビューポートで、本体の輪郭曲線を選択します。
本体の輪郭曲線とサーフェスは重なっています。Rhinoはどちらを選んでいいか分からないため選択メニューをポップアップ表示します。リストから曲線を選択してください。
メモ: 曲線を1つ選択すると、その制御点が自動的に表示されます。曲線の選択を解除すると、制御点の表示はオフになります。曲線の選択解除後も制御点表示をそのままにしておきたい場合は、曲線を選択してF10を押します。
制御点をドラッグして本体の輪郭曲線の形状を変更します。
ヒストリによって本体のサーフェス形状が更新されます。
Rhinoceros 6 for Windows © 2010-2018 Robert McNeel & Associates. 11-5-2020