ビューポートは、いろいろな方向から見たモデルの形状を表示するためのグラフィック領域にある四角形のウィンドウです。ビューポートは、ドッキングしたり、フロートしたりすることができます。
ビューポートやその位置は好みに合わせてカスタマイズすることができます。大きさも変更できます。
それぞれのビューポートには独自の作業平面があり、グリッドが表示されています。カーソルは通常そのグリッドの上を移動します。また各ビューポートにはそれぞれ投影モードが設定されています。ビューポートのタイトルをダブルクリックすると、そのビューポートをグラフィック領域で最大化できます。再度ダブルクリックすると、元の大きさに戻ります。
ビューポートタイトルには、ビューポートを操作するための機能が備わっています。例えば、ビューポートタイトルをドラッグすると、ビューポートを移動することができます。ビューポートのタイトルメニューを使うと、新規ビューポートの作成、ビューポートの名前変更、あらかじめ定義済みのビューポート構成の選択などを行うことができます。ビューポートの境界線は、ドラッグすることでビューポートの大きさ変更ができます。
ビューポートタイトルを右クリック、または下向きの小さな黒い三角形をクリックすると、ビューポートタイトルメニューが表示されます。
ビューポートタイトルメニューには、ほとんどのビューポートおよび表示関係のコマンドが収められています。これらのコマンドは、メインメニューバーのビューメニューにも収められています。
投影図とは、技術的な図面で3次元オブジェクトのイメージを仮想の固定平面上に投影するのに使用されます。
ビューポートの投影には、平行、3点パース(三点透視図法)、または2点パース(二点透視図法)のいずれかが選択できます。ビューポートの投影はビューポートのプロパティで設定できます。ビューポートのプロパティは、オブジェクトが何も選択されていない状態の時に、プロパティパネルに表示されます。
デフォルトの4ビューポートレイアウトには、3つの平行ビューポート(Top、Front、Right)と、1つのパースビューポートが表示されます。
投影図についての詳細は、https://en.wikipedia.org/wiki/Graphical_projectionをご覧ください。
平行投影のビューではグリッド線はすべて互いに平行に表示され、同一のオブジェクトは空間のどこにあっても同じサイズで表示されます。ソフトウェアによっては、平行投影ビューは直交ビューと呼ばれます。
パースビューは、3点パース(三点透視図法)を用います。グリッド線は消尽点に収束します。この方法は奥行きの感覚を与えます。パース投影では遠くにあるオブジェクトは小さく見えます。
2点パースビューでは、オブジェクトは水平距離が長くなるほど小さく見えますが、垂直距離は長くなっても同じに見えます。
パース(左)、2点パース(右)
コンピュータを使っての3Dモデリングには、2Dの媒体(コンピュータの画面)上で作成されたオブジェクトを3Dオブジェクトとして視覚化することが要求されます。Rhinoはこれを支援するいろいろなツールを備えています。
Rhinoではビューのナビゲーションが簡単に行えます。モデルはあらゆる方向から見ることができ、モデル全体を見ることも、詳細部分を近くで見ることもできます。コマンド実行中にビューを変更して、オブジェクトの選択したい部分を正確に確認したり、点を選択したりすることもできます。
マウスの右ボタンを使ってドラッグすると、ビューを簡単に操作してモデルをいろいろな角度から見ることができます。マウスのナビゲーション操作は平行そしてパースビューポートで異なります。平行ビューポートでは、マウスの右ボタンを押したままドラッグするとビューがパンされます。パースビューポートでは、マウスの右ボタンを押したままドラッグするとビューが回転します。ビューをパンしたい場合はShiftキーを押したまま操作します。
モデルのどこを見ているのか分からなくなった場合、いくつかの解決方法があります。
平行ビューポート(Top、Front、Rightなど)では、マウスの右ボタンを使ってドラッグします。
パースビューポートでは、Shiftキーを押しながらマウスの右ボタンでドラッグします。
パースビューポートでは、マウスの右ボタンを使ってドラッグします。
メモ: 平行ビューを回転するのは一般的ではありません。特別な場合に、注意して行うようにしてください。
平行ビューポート(Top、Front、Rightなど)では、CtrlとShiftキーを押しながらマウスの右ボタンを使ってドラッグします。
Ctrlキーを押しながらマウスの右ボタンで上下にドラッグ、またはマウスのホイールを回します。
モデルは必要に応じていろいろな種類のワイヤフレーム、シェーディング、そしてレンダリングで表示することができます。ワイヤフレーム表示モードは通常表示速度が最も高速です。シェーディングモードは形状をイメージしやすくするために、サーフェスとソリッドにシェーディングを付けて表示します。
ワイヤフレームモードでは、サーフェスはそれぞれお互いが交差する曲線の集まりのように見えます。これらの曲線はアイソパラメトリック曲線あるいはアイソカーブと呼ばれます。アイソカーブは実際にはサーフェスは定義しません。これらの曲線は、単なる視覚補助です。
サンプルモデル「Start.3dm」を開きます。
(ヘルプメニュー > Rhinoを学ぶ >チュートリアルとサンプル > ユーザーガイド > Start)
シェーディングを行うモード(シェーディング、レンダリング、アーティスティック、およびペン)は、レンダリングメッシュを使用してサーフェスやソリッドを表示し、サーフェス形状が見えるようにします。
レンダリングモードは、割り当てられた照明とレンダリングマテリアルと共にオブジェクトを表示します。
レイトレースモードは、オブジェクトをマテリアルと表示し、シーンと照明をリアルタイムでレイトレースします。
その他の表示モードおよびカスタム設定については、Rhinoのヘルプをご覧ください。
アーティスティック(左)、ペン(右)表示モード
Rhinoceros 6 for Windows © 2010-2018 Robert McNeel & Associates. 11-5-2020